日本が選ぶべきでない人 フィナンシャル・タイムズ社説 2010年8月30日(月)17:00 (フィナンシャル・タイムズ 2010年8月29日初出 翻訳gooニュース) ダンテの描く地獄に苦しみの階層が9つあったなら、日本の政治にはドタバタ喜劇の階層が少なくとも9つはあるに違いない。1年間で3人目の首相となった菅直人は就任からわずか3カ月で、党代表の座を争う羽目になっているのだ。日本をデフレの停滞から脱出させるべく総理大臣の座を狙うベテラン政治家は、小沢一郎。国際舞台のスポットライトを浴びるよりも舞台裏の薄暗がりで画策することの方が多かった男だ。つい先日、アメリカ人のことを「単細胞」と呼んだ小沢氏がもし総理大臣になるなら、小泉純一郎が2006年に辞めて以来の、最も興味深い首相となるだろう。かつ、とんでもないことになるだろう。 小沢氏は当然、多細胞生物なのだろう。興味深い考えをいくつかもって