呪われたクラスに紛れ込んだ“死者”は誰? 「放課後ライトノベル」第83回は『Another』で死の連鎖を食い止めろ ライター:柿崎憲 先日書店に行ったところ,「怪談えほん」というものを見かけた。よく見れば,ラブプラスの寧々さんが愛読していることでおなじみの「京極堂」シリーズの作者,京極夏彦が書いているではないか。 『いるの いないの』(岩崎書店) 作・京極夏彦 絵・町田尚子 「薄い! 京極の本なのに薄い! せっかくの機会だし,これを立ち読みして『俺,京極夏彦を立ち読みで済ませたことあるぜー』って自慢しよう!」と軽い気持ちで読み始めたところ,最後まで読んで思わず「うひゃあ!」と悲鳴を上げてしまった。 絵本コーナーで,いきなりいい歳した大人が「うひゃあ!」と叫んで,すごすごと帰ってはさすがに気まずいので,そのまま本をレジに持っていって誤魔化すことにしたのだが,買ったはいいものの,怖くてもう二度