こういう本を読む度に思うのは、結局の所、この人達は、遠くから眺めていて何となく感じている事を、好き勝手に話しているだけなのだなあ、という事です。それは、客観的な、メタな視点とは違って、他(特に若者)を見下して、自分達の優位性を主張したいという、そういう意味です。科学や科学者に対する評価もそうですね。自分が接した学者の印象を一般化し、勝手にステレオタイプを作り上げて、批難する。 この本を読んで、最も憤りを覚えた所を引用します。 内田氏:その前にテレビゲームを法律で禁止したらどうかなあ。あれ、ほんとうに身体に悪いと思います。大人まではまるというのは、そのゲームがある種の充足感をもたらすからでしょう。脳内麻薬物質が出るんでしょうね。でも、どれほど快楽を得ても、あれは人間的能力の開発に資するところゼロですからね。 その点、麻雀はいいですよ。麻雀の効用について話し出すと長くなってしまいますけれど、あ