トヨタ自動車は15日、超小型車「iQ」を11月20日に発売すると発表した。大人3人と子供1人が乗ることができ、4人乗りとしては世界最小(全長2985ミリ)。燃費もガソリン1リットル当たり23.0キロと環境性能にも配慮。安全性能でも最新技術をふんだんに取り入れた。価格は軽自動車や従来の小型車と比べて高めの140万〜160万円だが、トヨタは「新しいお客さまに新しい価値を見いだしてもらえる」(渡辺捷昭社長)として、新カテゴリーのクルマに果敢に挑戦する。 車体は小さくても車内空間を確保するため、変速機の構造を変更して前輪をギリギリまで前方にせり出し、さらに助手席側のダッシュボードを削って後部座席に余裕を持たせた。また、後方から追突された際の衝撃を和らげる「後方衝突用エアバッグ」を世界で初めて採用。エアバッグは9個も搭載されており、小型車ではトップクラスの安全性を誇る。販売目標は月間2500台。