1 小熊英二『社会を変えるには』の存在は山形浩生 のhttp://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120902/1346588118で知った。山形浩生は小熊英二『社会を変えるには』をボコボコに叩いている。 実際読んでみた。良書だった。 それをなぜ山形浩生はボコボコに叩いたのか。 2 小熊英二『社会を変えるには』は、読者対象がかなりはっきりしている。 「知識の不足が原因で、うっかりネトウヨに転落してしまいそうな学生」がメインの読者対象だ。 次いで、「脱原発デモ」に実際に参加しているか、「脱原発デモ」に共感を寄せている人々が主たる読者対象だ。 おまけ的に、「社会運動」とは70年代的学生運動・左翼運動に違いない、という苔生した前提でいるマスコミ関係者が読者対象だ。 特に「知識の不足が原因で、うっかりネトウヨに転落してしまいそうな学生」に、大学教養レベルの教養をちゃんと与え