新書市場には2000年前後から新規参入が相次ぎ、新書バブルは崩壊寸前ともいわれている。そんな中、講談社の月刊漫画誌「アフタヌーン」編集部が4月10日、新たな新書レーベル「アフタヌーン新書」を創刊する。 「新書市場のマーケティング? まったくしていません!」「統一した編集方針もありません!」――アフタヌーン編集部の井上威朗さんは、そう力強く言い切る。 第1弾のタイトルを見てみると――カリスマナンパ師直伝のモテテクニックを伝授する「ヤリチン専門学校 ~ゼロ年代のモテ技術~」(尾谷幸憲著)、腐女子の恋愛傾向を明かす「なぜ、腐女子は男尊女卑なのか? オタクの恋愛とセックス事情」(腐女子シンジケート著)、現代批評「がっかり力」(本田透著)、Webサイト「僕の見た秩序。」をまとめた「僕秩プレミアム!」(ヨシナガ著)と、中身はてんでバラバラだ。 売れる本をマーケティングしたり、統一した編集方針を打ち出す