ベビーカー論争は、鉄道会社が条件付きにせよ「ベビーカーを広げたまま乗ってかまいませんよ」とお墨付きを与えたものの、どのような状況ではどうするか、実際の決定は個々の良識と判断にゆだねられているところにある。 近年、街や駅のバリアフリーは著しい進化を遂げた。高齢者や体の不自由な方々はもちろん、昔はある程度大きくなるまで自宅近辺以外出かけるすべのなかった幼い子連れも、自家用車を使わず楽にあちこち移動することが可能になった。さらに共働きによる保育園通いやお子様歓迎の施設も増えたことで、子連れが鉄道やバスを利用する機会はさらに増えている。 バリアフリーが事態を深刻化させた? バリアフリー自体大変よいことであるが、その功績がベビーカー論争のような現象を引き起こすひとつの要因となっていると言えなくもない。待機児童の多い自治体が解消に努めたところ、その成果が人を呼び込み、事態がさらに深刻になることがあるよ
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