世界ではなぜいま伝統的タトゥーが復興しようとしているのか──台湾、琉球、アイヌの文身をめぐって|大島托×山本芳美 2019年10月に沖縄県立博物館・美術館で開催される「沖縄のハジチ、台湾原住民族のタトゥー 歴史と今」を前に、タトゥーイストの大島托と、同展示の企画発起人である文化人類学者の山本芳美が、伝統的タトゥーの復興状況を巡って対談した。 蘇りつつあるパイワン族のタトゥー HZ 今年の10月5日から11月4日までの約一ヶ月間、沖縄県立博物館・美術館で「沖縄のハジチ、台湾原住民族のタトゥー 歴史と今」展が開催されます。今日はお二人に、その展覧会においてもテーマになっているトライバルタトゥー、つまり少数民族の伝統的なタトゥーのリバイバル(復興)の今日的な状況についてお伺いしたいと思っています。 今回展示される台湾原住民族のタトゥーについて、なかでもパイワン族のタトゥーに関しては、大島さんはタ