日本の隔週刊コミック誌「漫画サンデー」は19日、2013年5号、通巻2795号の発売をもって、「引退」を発表した。「中国文化報」が伝えた。 「漫画サンデー」は半世紀以上の伝統ある老舗雑誌で、現代日本の数少ない「硬派」の成人男性を対象にしたコミック誌のひとつであり、休刊は日本漫画界のひとつの「時代」の終わりを反映している。 成熟かつ重厚な風格、幅広いテーマの連載作品から、「漫画サンデー」は発刊後、すぐさま新鋭作家の登竜門となった。手塚治虫、水木しげる、石森章太郎、赤塚不二夫ら大物漫画家がこぞって同誌に作品を発表した。同誌に長期連載された不朽の名作には、藤子不二雄A氏の「笑ゥせぇるすまん」、園山俊二氏の「ギャートルズ」などがある。なかでも新田たつお氏が1988年に連載を始めた「静かなるドン」は数多く映画化・ドラマ化され、日本の社会派漫画の至高の作となった。 しかしコミック界商業化の流れが高まる