9月17日に告示され、29日に投開票が行われる自民党総裁選への出馬会見を行った/9月8日午後、国会内で (c)朝日新聞社 高市早苗という政治家の原点は、自分に真っすぐな「シスターフッドの人」ではなかったか。「わきまえて」見える彼女のいまをつくったものは何か。AERA 2021年9月27日号から。 【高市氏が初当選した時の写真はこちら】 * * * 高市早苗前総務相が自民党総裁選への立候補を正式に表明した9月8日夜、テレビ各局の報道番組をはしごした。 「日本経済強靱化計画、いわゆるサナエノミクスの3本の矢は」 そう力強く語る高市さんの声を、何度も聞いた。「金融緩和、緊急時の機動的な財政出動、大胆な危機管理投資、成長投資」と続くのだが、それよりも気にかかったことが二つあった。 その1 自分で名付けておいて、「いわゆる」って言う? その2 「アベノミクス」の継承・発展なら「タカイチノミクス」