――SUGIZOさんが難民支援の活動をするようになったきっかけを教えてください。 SUGIZO: 難民の方々への支援活動をするようになったのは2013年くらいからですが、そもそも難民支援に興味を持ったのは今から20年以上前です。きっかけは自分の子どもが生まれたことでした。 ちょうどその頃、コソボとセルビアの紛争が激化していて、子どもたちが空爆で犠牲になっているニュースが報道されていました。僕らと同じ時間軸の中で生きているのに、生きることがままならない子どもたちがいることがたまらなくなって、彼らのために何かできることをしたいと思うようになったんです。 難民キャンプで演奏するのは不謹慎だと思っていたら、真逆だった――SUGIZOさんは難民キャンプでコンサートをやられていますよね。 SUGIZO: はい。アズラックとザータリの難民キャンプに初めて訪れたとき、「ぜひ演奏してほしい」とオファーを受け