最近,システム開発プロジェクトのチーム作りについて取材したとき,複数のプロジェクト・マネージャから立て続けに「ポテンヒット」「お見合いエラー」という言葉を聞いた。どちらも同じことを表しているのだが,ご存じだろうか。それはこんな意味だ。 仕様変更などによって新しいタスクが生じたとき,チームの全員が「必ずしも自分の担当ではない」「他の人(サブチーム)がやってくれるだろう」と考える。自分のタスクだと思う人がいないので,そのタスクは放置される。タスクというボールを誰もキャッチしないので,ポテンヒット/お見合いエラーと呼ぶわけだ。 勝手な線引きや守りの姿勢が背景にある このポテンヒット/お見合いエラーは,プロジェクト・チーム作りに失敗したときに起こる典型的な現象だという。その背景にあるのは,サブチームや個々のメンバーが担当範囲を自分にとって都合よく線引きすることと,余計なことはしないという守りの姿勢