この手どこの手? 唐招提寺の千手観音像、慎重に復元中2008年12月6日16時7分印刷ソーシャルブックマーク 唐招提寺金堂内で解体した手を戻す作業が続く千手観音=奈良市、山本裕之撮影 平成の解体修理が終わった奈良・唐招提寺の金堂で、8年ぶりに堂内に帰ってきた国宝仏3体を元通りの姿に戻す作業が佳境を迎えた。特に気を使うのは千手観音立像(8世紀、高さ5.36メートル)の手。財団法人・美術院国宝修理所(京都市下京区)の技術者らが、大小943本を間違いのないよう慎重に元の場所に取り付けている。 千手観音の手は合計953本。うち、最も大きな10本以外は修理開始の00年に取り外された。外したもののうち大きい32本はすでに装着が終わり、現在は小さな911本の取り付けが進む。本体と手に付けられた照合用の番号を頼りに、数人の技術者が像を囲んだ足場の上で作業を続けている。 同寺では来年11月1〜3日に落慶法要