小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員らが小沢氏側に裏金を渡したと供述する2004年10月15日に東京へ行ったことを示す新幹線の使用済みのチケット類を東京地検特捜部が入手していたことがわかった。だが、元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)が受け取りを完全否定する中で、授受を直接裏付ける有力な物証はまだ出ていない模様だ。 特捜部は、元役員ら複数の関係者の授受に関する供述を得ており、石川議員らの勾留(こうりゅう)期限となる2月4日まで、さらに裏金に関する調べを継続する方針だ。 水谷建設関係者らによると、同社元役員らは特捜部に対し、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の本体工事の受注時期と重なる04年10月15日に、東京都内のホテルで現金5千万円を石川議員に渡したと供述している。 特捜部は、この元役員が