東京都世田谷区の世田谷信用金庫玉川支店近くで3日、男性客が現金約4300万円を奪われたとされる事件で、この男性客が昨年12月にも約4400万円の強盗被害を訴えていたことが、警視庁への取材でわかった。同庁は両事件の関連を調べている。 玉川署によると、同区の会社役員の男性(62)は昨年12月20日、同区奥沢5丁目の路上でバイクを運転中、いきなり男に殴られて現金4400万円を奪われたとして、署に被害届を出していた。男性は署に「男の顔は覚えていない」と説明し、4400万円を持っていた理由も明らかにしていないという。 男性は今月3日午前11時ごろ、同区玉川3丁目の同支店前で車から降りて入店しようとしたところ、入り口にいた男に顔を突然ひじ打ちされ、現金入りのショルダーバッグを奪われたという。男性は顔に軽傷を負い、署が強盗致傷容疑で調べている。男性は「男の顔ははっきり見えなかった」と説明している。