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2009年2月2日のブックマーク (3件)

  • 危険な方向に向かっている振り子 - 松本徹三

    1月29日付けの週刊新潮に、竹中平蔵さんを、「厚顔無恥」として名指しで非難している記事が出ていましたが、こういう記事を見るにつけても、私はこれからの日について憂慮を深めざるを得ません。 この記事の右肩には、株式の下落や派遣村の写真があって、「この惨状は誰のせい?」という文字があります。これは、あたかも、「現在の経済危機は小泉-竹中の構造改革路線のせいだ」と言っているかのようです。 そして、極めつけは、この記事の最後の方に出ている「国家の品格の」の著者、藤原正彦氏の次のような言葉です。 「彼等がやった改革と称するもので、どれだけの日的な文化が破壊されてしまったか。終身雇用や年功序列を大事にし、家族的で無闇にリストラなどしない日的な経営方式がそうです。取引先との株の持ち合いや、ドライな金銭感覚だけでなく人情をベースとした契約関係もそうです。…」 なお、文中には、何故か現在の経済危機とは関

    危険な方向に向かっている振り子 - 松本徹三
  • サブプライム危機がなぜ起こったか(解説編)

    すでにあちこちで語りつくされている内容ですが、少し前に作った図に沿って頭を整理してみました。「こんなの知ってるよ~」という人は、飛ばして下さい。 【市場プレイヤーの資金の流れ】 1.  貯蓄金融機関が国民に対して大幅に緩和された審査基準のもと、住宅ローンを過剰に貸し付けた(サブプライムかプライムかの区別よりも、固定金利ローンか変動金利ローンの区別の方が意味をもつことは、前回のエントリーをご参照) 2.  貯蓄金融機関が大量に資金供給できたのは、 ① 証券化技術の発達によって、個々の住宅ローンを束にして証券化した商品(Mortgage Backed-Securities)を買い取ってもらえるようになったから ② 政府系住宅金融機関(GSE)が持家推進の政策および株主利潤最大化の目標のもと、大量に資金供給したから 3.  証券化商品をバンバン売ることができた(=資金が大量流入した)のは ① 少

    サブプライム危機がなぜ起こったか(解説編)
  • 日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか - Thoughts and Notes from CA

    外資系のソフトウェア・ベンダーに転職して1年が経つ。転職するまで日IT業界の構造についてじっくり考えることなどあまりなかったのだが、今の会社で仕事をしていると否が応でも考えなければならなくなる。日IT業界アメリカと構造が異なる点が色々あるが、その中でも重層的な下請・階層構造をとっている、ということは特徴として際立っている。国が作成したパートナー契約を締結しようとか、国で構築された社内システムをロールアウトしようとすると、大体重層的な下請・階層構造という問題が立ちはだかる。アメリカのパートナー契約はバラエティに欠き、多様なパートナーに対応できないし(例えば、システム・インテグレータに対する考慮が足りない)、社内システムも階層の深さへの思慮が足りなく、折角手にした情報を入力する受け皿もなかったりする。また、階層が深いためソフトウェア・ベンダーはお客様との距離が遠くなり、この距

    日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか - Thoughts and Notes from CA