ゲームブックって、一言で言うと色んな業界のニッチを狙う人々が寄ってたかって作った変異体だったんではあるまいかと思う。 ファミコンだけではカバー出来なかった、「ストーリー性」というニッチ。 小説だけではカバー出来なかった、「ゲーム性」というニッチ。 テーブルトークをやりたいけれど仲間が見つからない、あるいは仲間を見つけられる環境にいない客層を狙ったニッチ。 ローグやWizargryを遊びたいのにPCが買えない人、サラトマやデゼニを遊びたいのに88を持っていない人、そーいった様々な「満ち足りないヒトビト」が集まって、この不思議な文化を発展させていったんではないかと、私はそんな風に思うのだ。 火吹山の魔法使い。1982年、イギリスにて出版。S・ジャクソンとI・リビングストンによって執筆され、後に様々なゲームブックに強烈な影響を与えた「タイタン」世界観の礎となり、以降連綿と続く「ファイティング・フ