7日夜の余震で、はがれた事務所の壁が電線にもたれかかっていた=8日午前9時53分、仙台市宮城野区扇町、高橋雄大撮影東北電力の主な発電所と送電線 今回の大きな余震で、東北電力管内では全体の7割にあたる約400万戸が停電した。東日本大震災とほぼ同じ規模の大停電がなぜ、起きたのか。 東北電によると、8日午前3時には青森、岩手、秋田3県の全域、宮城県の7割、山形県の8割、福島県の一部で停電した。大震災ではピーク時に440万戸が停電したが、その後の復旧で16万戸まで減らしたところで大停電が再び起きた。 今回の大停電の直接の原因は、地震で送電線が跳ねるように揺れ、電線同士や地面と触れてショートしたためとみられる。 八戸、能代、秋田の各火力発電所も停止したが、機器類はほぼ問題なかったため、設備の点検後に次々と立ち上げることができた。このため、東北電は送電設備の障害が主因と推測している。 送電網