香港と陸続きの街、深圳。写真は、香港の羅湖とつながる中国側のイミグレーションを抜けたところで目にする深圳駅前の光景です。 かつては人口3,000人の漁村だった地域が、鄧小平さんの改革・開放路線の象徴として、1980年に経済特区に指定された以降、あっという間に人口が膨れ上がってきました。この深圳の人口というやつが厄介で、2010年には1400万人を超えているとされていますが、これは常住人口といって戸籍を移していない人を含めた人口だろうと思います。戸籍を移している人はその半分かそれ以下だと考えられていて、それでは戸籍を移していない人の人数は正しく把握できているかというとその正確さを信じる人は深圳には少ないのです。そんなところから深圳の不気味さは始まっています。 さて、私が仕事をしていた90年代前半の時代は、まだまだインフラが整備されていない状態でしたが、21世紀になり、道路や建物、それに道行く