製造業出荷額の16.4%、金額にして47兆円。全就業人口の8.8%、ざっと548万人。何の数字かといえば、自動車関連産業が日本経済に占めるポジションである。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダなどの完成車メーカーを筆頭に、世界に通用する企業が居並ぶ。輸出も強く、文字どおり“日本の稼ぎ頭”だ。 そんな日本の自動車産業は、今後も国際競争力を保っていけるのだろうか。環境・エネルギー、安全、グローバル化など、国内外のさまざまな社会の変化やニーズに対応していかなければならない。 経済産業省の自動車課は2014年末、「自動車産業戦略2014」を策定した。2010年にまとめた「次世代自動車戦略2010」の改訂版だ。国主導で国際競争力を高めていくための戦略ともいえる。これを読み解くと、日本の自動車産業が直面する課題や目指すべき方向性、未来像が見えてくる。日刊自動車新聞がこの戦略について冊子にまとめ販売している
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