安倍晋三首相が母方の祖父である岸信介を敬愛、心酔し、その祖父を追いかける形で、「戦争ができる国づくり」にひた走っていることはもはや知らない者はいない有名な話だ。4月29日、米議会で行った演説の際も、安倍首相は冒頭に岸の言葉を引用し、“おじいちゃんコンプレックス”を全世界に開陳した。 しかし、その過剰とも思える岸への思い入れの一方で、安倍が“もう一人の祖父”について口にすることはほとんどない。父方の祖父・安倍寛。岸と同時代に生きた政治家だ。しかし晋三は、インタビューや周辺の証言からは意図的にその存在を拒否している感じさえする。 なぜか? その理由が解き明かされているのが「週刊ポスト」(小学館)5月22日号で始まった、政治ジャーナリスト・野上忠興による連載「安倍晋三『沈黙の仮面』」だ。野上は安倍首相の父・晋太郎の番記者を長く務めた人物で、連載はその息子・晋三の生い立ちを追い、さらに岸家と安倍家
二十歳前後の次世代を担う若者とともに、日本の未来を考えることを目的に開講している「乙武塾」。本連載では、乙武塾オンライン版として、そこでの学びをみなさんに共有させていただきたいと思います。(構成・友清哲) 日本はこのまま"平和"を維持できるのか? 乙武: 前回の講義では、戦後日本の安全保障の基礎を、歴史の流れを踏まえながら追っていきました。今回はこれから先の平和について、日本が戦争に参加する可能性も含めて、より深くテーマに踏み込んでいきたいと思います。講師は前回に引き続き、戦略・安全保障アナリストの星野了俊氏。改憲問題に揺れる日本が、現在のような平和を維持していくためには、近隣諸国とどのように付き合っていくべきなのか? いま私たちに何ができるのか? そして本当の意味で日本にとって脅威となる国はどこなのか? 学生たちの疑問や意見を交えながら、議論していきたいと思います。 世界は平和に対してど
5月22日、イエレンFRB議長は講演で、「米国の景気が今後も回復してゆくならば、年内に利上げを開始することが適切だ」との見解を示した。 同議長は、足許の景気が幾分減速気味であることを認識しつつも、金融市場の過熱感への懸念を背景に利上げの正当性を主張した。 4月のFOMC議事録で6月の利上げの可能性が低下し、一部市場参加者は、年内の利上げも困難ではないかという見方を持っている。その中で、今後の回復を条件にしつつ利上げに言及することは、経済に思わぬリスクをもたらす可能性を孕んでいる。 米国の景気回復は鈍化している イエレン議長は今後も景気回復が続くと考えているようだ。しかし、足許の米国経済は幾分弱めに推移している。製造業の景況感、中古住宅の販売は市場の予想を下回っている。予想を上回る貿易赤字等を考慮すると、今後のGDP成長率がマイナスに陥ることも考えられる。 こうした弱い景気の動きから、FOM
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