「30分=10円」の駐車場も:NBonline(日経ビジネス オンライン) この記事では駐車場料金が下がる原因をふたつ指摘している。 違法駐車取締強化→時間貸駐車場急増→供給過剰 ガソリン代急騰→クルマ離れ→駐車場稼働率低下 どちらも直近の状況の説明としては説得力がある。だが、駐車場料金の下落傾向は改正道路交通法が施行された2006年6月に始まったわけではない。地方都市では旧市街地を中心にもう十数年前から、いや、ところによっては数十年前から駐車場が無秩序に増え、料金が下がり、ときには無料化にまで至るという現象が生じているのだ。 以前、日本政策投資銀行の藻谷浩介氏の講演会で聞いた話*1をもとに、そのメカニズムを説明しよう。 モータリゼーションと郊外化の進展に伴い、中心市街地の地盤沈下が始まる。 中心市街地の建物が老朽化または陳腐化するが、衰退しつつある地に積極的に資本を投入して建物を建て直す