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  • 転載「後方搬送は負け戦の撤退作戦に似ている:混乱するのが当たり前」 by MRIC - 感染症診療の原則

    「現場の邪魔になる各種馬鹿」にならないよう、 災害医療や災害看護というのは、そのスペシャリストをめざす人だけでなく、コモンな訓練として養成課程のなかに必要なのだろうと思う話。MRICから。 新聞はかなりharmですね。 つかえたはずの支援がいくつか使われずにおわっていることも重たい現実。 このあとの長期戦のためには行政(県/市)の支援が課題になってきます。 病院だけでは限界がきます。 ------------- 後方搬送は負け戦の撤退作戦に似ている:混乱するのが当たり前 亀田総合病院 小松秀樹 2011年3月26日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp --------------------------------------------------------------------- 東北・関東大震災で、2件の後方搬送に関わった。この経験から、後方

    転載「後方搬送は負け戦の撤退作戦に似ている:混乱するのが当たり前」 by MRIC - 感染症診療の原則
  • 「陰性証明」で医療機関が悲鳴(茨城) - 感染症診療の原則

    この話題はずいぶん前から出ていたので、行政と学校で調整済みかと思っていました。 誰が責任者なのかを明確にしておかないと「決定」や「お約束」にならない一例であり、危機管理度の評価にもつながるのかも。 ----------------------------------------------------------------------- 新型インフル「子供の陰性証明を!」 要求急増、病院が悲鳴 子供が感染していないことを示す「陰性証明書」や「治癒証明書」を求める保護者が急増し、医療機関が混乱している。学校がこうした証明書の提出を生徒らに求めていることが増加の背景にあり、茨城県医師会(原中勝征(かつゆき)会長)は5日、教育機関が生徒らに証明書の発行を指示したり、奨励しないことを求める要望書を同県教育委員会などに提出した。 (10月6日 産経新聞) http://headlines.yaho

    「陰性証明」で医療機関が悲鳴(茨城) - 感染症診療の原則
  • オランダ医療 高額所得者は・・・ - 感染症診療の原則

    青木編集長が米国留学中、同じ医師でも年収にかなり開きがあったそうです。 当時、一番稼いでいたのは外科系医師。ただし専門医になるまでに時間がとてもかかります。感染症専門医は下から数えてすぐ、とのことでした。 このため、お金指向の人は集まらない世界だったそうです。 オランダは充実した社会保障のかわりに、税金をたくさん支払うシステムになっています。今回お世話になったダーハさんは給与の50%を国に納めているとのこと。その代わり得るものが大きく、有効に使われているので払う意味があるといっていました。 青木編集長は「働くモチベーションは?」というUSA的質問を熱心にしていましたが、ワークシェアあり、子育て&老後の生活の保障あり、の国の哲学とそのような質問はかみあわない?という空気でした。 ダーハさんは「好きな仕事だもの!」とほほえんでいました。 ではオランダ医療では誰が一番稼いでいる?ですが・・・ ナ

    オランダ医療 高額所得者は・・・ - 感染症診療の原則
  • 「増えます」シナリオの中で見落とされる別の病気 - 感染症診療の原則

    最初に「発熱外来」なるアイデアを聞いたとき、周囲のドクター達は「ぷぷっ」と笑いました。冗談だとおもっていたそうです。 それはなぜか。 「インフルエンザ=発熱」というまかふしぎな理屈、そしてもっと恐ろしい「発熱=インフルエンザ」というくくりかたです。 先日初期に新型インフルに対応をしたドクターの講義を受けましたが、「新型疑い」の中には別の感染症等がまじっており、『インフルエンザかも』とだけ考えてしまうと見落として誤診・生命に関わるような疾患がまじっていたそうです。 インフルエンザじゃなかったら何なのか。そもそもキットで新型は50%程度の感受性しかありませんし。 臨床症状や問診で別の疾患の可能性を否定できるのか、考えなくてはいけない作業が増えるということになります。 『発熱外来』には鑑別のスペシャリストが求められるともいえます。 同じように空港で過剰な検疫がはじまったときに、インフルエンザの特

    「増えます」シナリオの中で見落とされる別の病気 - 感染症診療の原則
  • HIV陽性(ということを)を職場に伝える? - 感染症診療の原則

    自分や他人の病気の話を誰と共有するか、誰に伝えるかということは来ケースバイケースです。 最近のニュースではご人の了解があるのかどうかわかりませんが、新型インフルになってしまうとネットで全面公開されてしまうようなひとたちもいます。 それで誰に何のメリットがあるのよ?と考えると、「個人情報」とか「人権」とかふだん目くじら立てる人たちはずいぶん静かだな~と感じます。 HIV感染症はじめ性感染症は性行為で移りますので、これからセックスする相手、過去にした人に伝える根拠や妥当性はありますが、親や子ども・友人知人に言わなくてはいけないということはありません。もともとの関係がいいのかどうか。言った後のメリットのほうが大きいのかを考えます。 言われる側にはそれなりの心的反応や負担も生じますので、「カミングアウトする人にとっての意味」だけでいい悪いもいえません。 (人ではなくショックを受けた配偶者・

    HIV陽性(ということを)を職場に伝える? - 感染症診療の原則
  • 食肉汚染と生食文化 - 感染症診療の原則

    Know your epidemic, Know your diseases.ということを考えるとインフルエンザの1例2例に大騒ぎするのは非科学的です。すごく有効というわれるような対策も確立したものはありません。 しかし、中毒については生産から摂取までのプロセスにおいていろいろな介入(感染制御/予防)が可能です。対策のしがいのある問題といえます。 先日、飲業を経営している方の奥さんとお話をする機会がありました。 そこで生肉のメニューを扱っているというので、感染症の問題について説明したところ「うちのは新鮮ですよ!」という答えがかえってきました。 新鮮の定義はよくわかりませんが、生肉メニューで問題になるのは新しいかどうか ということよりも「汚染されているかどうか」です。 7月18日のyahoo時事通信にカンピロバクターの事例は大阪が最多というニュースがありました。 べ物の感染症はその地域

    食肉汚染と生食文化 - 感染症診療の原則
    Mackerel
    Mackerel 2009/07/18
    新鮮と汚染は別。
  • 長時間濃密でなければ - 感染症診療の原則

    臨床関係者には重要な情報が報道されていました。 一般家庭での対策は何か?について通常のインフルレベルでよいことが、さらに裏づけされたといえますね。根拠に基づいた専門家のコメントは、一般の方の安心にもつながります。 報道は、国立感染症研究所の協力で行われていた大阪の新型インフルエンザについての疫学調査の結果から、症例に多かった「生徒」との濃厚接触者と推定される母親等への感染(2次感染)は少ない、ということがわかった、という内容です。 季節性インフルエンザでは、年少のこどもで感染が拡大し、世話をするお母さん世代に流行が広がるのが毎年のパターンです。お父さんよりもお母さんが多い、ということは男女比で推定できます。 今回の症例の多くがティーンエージャーなので、母親はそもそも「濃厚接触」があるのかどうか疑問もありますが。 なぜなら「うん」「まあね」「そお?」「じゃ」とか1-2語しか親に言わなくなる世

    長時間濃密でなければ - 感染症診療の原則
  • 便上商売に気をつけよう(米国FDA) - 感染症診療の原則

    「パンツからボールペンまで抗菌グッズのパラノイア(偏執狂)が国は今度はマスクブームに!」と英語メディアが報道しています。 まさに日人がねらいうちされそうな「新型インフルグッズ」ですが、米国FDAは消費者への注意をうながすためのアラートを出しています。 Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List http://www.accessdata.fda.gov/scripts/h1n1flu/ 空調システム デバイス関連 手袋類 キット類(浄水器など) マスク類 シャンプー類 スプレー類 サプリメント類 お茶類 検査製品 それぞれに各製品の説明・販売会社名・リンク先が詳細にのっています。 米国では「有症状者の自宅安静」「手洗い」「咳クシャミエチケット」以外のことを推奨していません(一般人へのマスクは推奨されていません)。 つまり、何か買わないといけな

    便上商売に気をつけよう(米国FDA) - 感染症診療の原則
  • マスク奨励→手作りマスクの影響 - 感染症診療の原則

    ばくぜんと「うがいにマスク」などとならべたためにおきている混乱のように思いますが、沖縄県のように正確な情報を発信する自治体もあります。 (5月24日琉球新報) 「予防のため」と買っていく客が多いが、県は「症状の出ていない人がマスクを着けても意味がない。感染の疑いがある人に行き渡るようにしてほしい」と冷静な対応を呼び掛けている。 「かぜの症状があるなど、マスクが必要な人に行き渡らないのは末転倒だ」と懸念を示す。 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-144952-storytopic-183.html 厚生労働省はマスク製造会社に24時間稼働を要請したそうですが、一方で 『厚生労働省も会見で「せき、くしゃみが出たら着用をお願いしている。屋外で着用する必要はない」と、マスクの過剰な購入に注意を促す異例の呼びかけ』 http://www.j-cast.com/

    マスク奨励→手作りマスクの影響 - 感染症診療の原則
  • 教室と給食室の消毒・・・ - 感染症診療の原則

    「根拠不明」のまま休校になったので「根拠不明」のまま休校措置が解除されました。症例もいないのにまきこまれたみなさんたいへんでしたね。 経済への影響もとても大きいようです。早く平常通りになることを祈っています。 しかし、休校措置解除のニュースの影には感染症関係者がひっくりかえりそうなニュースが・・・・! ※一般読者のみなさま、消毒は不要ですよ!! 「 ◇教室を消毒、石けん完備 尼崎市も23日から保育所などを再開、学校の授業や部活動は25日から再開することを決め、準備を進めた。各学校の教職員は、給室の消毒や、手洗い場に石けんを完備するなどの対応に追われた。」 給室の消毒・・・・ヽ。(ー_ーメ) 石けんはいままでなかったのか? 固形じゃないでしょうね? 「芦屋市教委はこの日、臨時の校園長会を開催。児童・生徒には毎日、健康観察票を提出してもらい、きめ細やかな健康チェックを行うことにした。山手小

    教室と給食室の消毒・・・ - 感染症診療の原則
  • 感染症と個人情報・介入 その2 - 感染症診療の原則

    感染症対策で個人情報を必要とする場合は確かにあるのですが、それはほとんどの場合「ごく限定された関係者のみ」に意味があることで、広く公開する必要はありません。 今回の新型インフルでは「学校名」(神奈川)や行動範囲(移動記録)、「職業」(東京)、「居住地」(埼玉県は「町」の名前まで出しました)が報道されています。 http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090523/34945.html はたしてインフルエンザの対策にこれは必要でしょうか? それがあると対策が何かかわるのでしょうか? ・・という検討が重要です。 初期にインターネットなどで個人を特定する書き込みがとびかったことを考えるとその後の情報公開や報道について関係者は配慮をすべきだったのですが、現在もなお、不用意な発言が続いています。 「生肉をべてO157感染症になった」 「コンドームを自らはずして性

    感染症と個人情報・介入 その2 - 感染症診療の原則
  • マスクのリスク・有効性・優先順位 - 感染症診療の原則

    今日は築地界隈を歩いていたら、報道が大勢いたので、「新型インフル患者騒ぎかしら?」と思ったら聖路加国際病院の小児科を訪問される美智子皇后とそのご一行でした。 窓を開け気さくに手を振り、車からおりたった美智子さまは、マスクはしていませんし、お迎えの日野原先生・福井先生・細谷先生、SPの皆さん、周囲のボランティアやメディアもマスクはしていませんでした。 生徒がA/H1N1陽性とわかった学校の校長先生&インタビューするメディアがことごとくマスクをつけているのはナンデダローとあらためておもいました。 題ですが。他の国は一般の人にマスク推奨をしていません。 オーストラリア「リスクをさげる5つの方法」ポスターにもマスクはありません。 http://www.pandemic.tas.gov.au/__data/assets/pdf_file/0015/62340/Protect_yourself_fr

    マスクのリスク・有効性・優先順位 - 感染症診療の原則
  • 専門団体の緊急提言書(日本感染症学会) - 感染症診療の原則

    A4で9ページの緊急提言書が感染症学会から出ました。 医療を混乱させないために活用できます。 社団法人日感染症学会緊急提言 「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」 ~㈳日感染症学会・新型インフルエンザ対策ワーキンググループからの提言~ http://www.kansensho.or.jp/news/090521soiv_teigen.pdf 重要なところに蛍光ペンマーカーで線をきーーーーーーっと引いてさっそく自治体担当者にかけあいましょう。 5月21日に出ましたので、これ以降トホホな体制を維持する人たちは、これを「無視」「軽視」するということですよ、という論理展開もできます。 【書かれている内容】 ① 過去の我が国における新型インフルエンザ流行の実態から学んでください ② 新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰で も罹患しうる病気です ③

    専門団体の緊急提言書(日本感染症学会) - 感染症診療の原則
  • 有事の判断力 - 感染症診療の原則

    多くの職場が混乱しています。 病院でどんな防御をすればいいのかわからない、あるいは「自分でこう考えるのだけどあっているかどうか不安」という問い合わせもきています。 平常時ならば自信をもって判断できる人たちも、このようなときには混乱をするのだということがわかります。 物品の在庫がなくなったら応用(現実対応)も必要になります。このままシーズンに突入するかもしれません。 (指導者により多少言うことは異なると思いますが) まず冷静に考えることは咳などの症状があるかどうかです。なるべくシンプル版を考えましょう。 →ない/軽い:【まず患者にマスク、医療者:サージカルマスク+手袋】 突然の咳こみもあるかもしれないので、眼鏡/あればアイシールド マスクは1回1回捨てなくても大丈夫 →ゴホゴホ咳症状が強い:上記【基対応】+エプロン/ガウン →検体をとる:N95などレスピレーターが推奨されています(あればア

    有事の判断力 - 感染症診療の原則
  • そもそも対応を想定していなかったのか? - 感染症診療の原則

    個人が特定されるような情報がまたネットで出回っているみたいです。全国的に必要な情報じゃないことまで書かれています。 よーく考えると(考えなくても)、びっくりするようなことは何もおきていません。専門家なら空港検疫がアナだらけであることはわかっていました。 地域流行をしたら一般医療機関を受診してあたりまえです(渡航歴ない人は発熱ナントカの対象ではありませんし、そもそも不便な公立病院なんかいきません) この先は症例ベースの対応になりますね。対象となる患者さんがいたら2次・3次感染予防の指導を。ドクターの証明があれば学校は欠席扱いにならないので、ゆっくり家で休むんだよ・・・といってあげてください。 (そもそもあちこち移動をさせるとそれだけ地域に広がりますので、その病院でできる対応をして終わり、、というのが一番であることはSARS対応でも効果が確認されていました) 当初のマニュアル修正がすすまないま

    そもそも対応を想定していなかったのか? - 感染症診療の原則
  • 根拠レス マスク推奨論 - 感染症診療の原則

    ひゃ~19時代のNHKは一般人にマスクの付け方外し方の解説をしていました。けっこう笑えました(^^;)。未整理のききかじりっぽかったですね。 「(カナダで)マスクしてたら防げたかも!」なんて病人に足で砂かける(鞭打つでしたっけ)ようなことよくいいますよね。 にわかコメンテーターや他人事の人かと思ったら関係者(仲間)が言うなんてヒドイはなしです。 そもそも根拠レスではずかしい・・・。 電車で見ていると日人は口だけ覆って鼻を覆わない人がっけこういますね。 マスクは何も症状がない一般市民の日常生活には不要。 不要なのに、周囲がしていないのに、特定の集団だけして歩いていたらやっぱり怖いでしょう。具合が悪い人と勘違いされてかえってトラブルのもと。 (新宿あたりで服装もナンだと職務質問されますよ) ★一番重要なのは症状がある人がすること ★症状が有る人と近い距離にいるひと(医療者・看病者) 手洗い研

    根拠レス マスク推奨論 - 感染症診療の原則
  • confusing messageの害 - 感染症診療の原則

    以前、シアトルにあるUniversity of Washingtonで2週間の感染症の訓練を受けたときのリスコミのコマで、絶対にやってはいけないことといわれたのがMixed Message, Confusing Message(混乱するメッセージ)の発信でした。 一般市民がどう受け取るかを想像しながら読んでください。 例えばエイズ。医療機関で専門家が拒否をしながら「偏見差別はいけません」という。 「エイズは身近な感染症。もはや誰でもなりうる病気です」といいながら「日常生活ではうつりません」という。 「どんどん増えていて誰でもなる」といいながら「周囲にはそんな状況はない」(だれかれかまわず病気のことを言う必要もないし) Confusing messageの結果として、「相反する二つのメッセージともに胡散臭く聞こえる」「情報発信者の言うことを信用しなくなる・軽視する」ということにつながります。

    confusing messageの害 - 感染症診療の原則
  • エボラウイルスの曝露事故 - 感染症診療の原則

    3月12日、ドイツの女性研究者がラボでエボラウイルスを扱っている最中に曝露する事故がおき、カナダのウイニペグの研究所が開発中のワクチンが曝露後対応として使用されたそうです。 この女性の主治医からワクチンの提供を依頼された研究者等は世界の出血熱の専門家らと迅速に検討を行い、ワクチン接種を勧めることになりました。 「このような状況はまれだが、救命の可能性を考えた」 ワクチンは13日にドイツに届き、女性にすぐ接種されました。この女性はヒトでの発の使用例となりました。 接種をしたのは曝露から40時間後で、迅速な対応がおこなわれたといえます。 ラボ内における事故は研究者らにとって悪夢です。 2004年にはロシアのエボラウイルス研究者が同様の事故の結果死亡しています。 エボラワクチンはいくつか開発中で、米国NIHが開発中のものがヒトでの安全性試験がおこなわれています。 ウイニペグワクチンは曝露後の生存

    エボラウイルスの曝露事故 - 感染症診療の原則
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