「日本人は150グラム大きい脳で考える」という本がある。西洋人に比べ、日本人の脳は約150グラム大きいらしい。それはしかし、日本人が西洋人より頭がいい、と直結しないらしい。(ダメですよぉ、すぐ、だから日本人はすごいんだって短絡的に思っちゃ!) 犬はオオカミから進化した動物だ。赤ん坊のオオカミと犬は似ているのだそうだ。しかし、オオカミが成獣になると、顔が細くなり、耳が尖ってくるのに、犬は、成犬になっても、オオカミの幼年期の特徴を残している。こういった進化を「ネオテニー(幼形成熟)」と呼び、コーカソイドからモンゴロイドへの進化はこの「ネオテニー」だという。たしかに、東洋人の体型は「幼形」と言える。 この本は、ジャーナリストの小松成美さんと脳神経外科医の阿部聡さんの対話形式の本で、日本人が150グラム脳が大きいことにより、阿吽の呼吸であるとか、相手を思いやる能力が発達し、逆に150グラム少ない西