『アップルとグーグル』は、勢いのあるこの2社が接近することで、ネットビジネスの新しいトレンドを形成していくのではないか、という発想から生まれた。 同じように2004年に叫ばれていたのが、検索エンジンを中心に急成長を続けるグーグルとEコマース市場で地歩を固めていたアマゾンの脅威である。「この2社が1つになったら……」という発想で描かれた未来空想ムービー「EPIC 2014」は、単なるジョークだと理解しつつも多くのネットビジネス関係者がストーリーについて議論し、考察を重ねた。 2008年は、EPIC 2014の中では未来として描かれている。現実はどうなったか、照らし合わせながら観ると、楽しめるのではないだろうか。 余談だが、本稿は日本語版字幕の翻訳をされた長野弘子氏の寄稿だが、日本語版制作には他にも三好伸哉氏や(現在はグーグルの)高広伯彦氏なども携わっている。 西暦2014年、グーグルとアマゾ