自転車にはねられてその後死亡した東京の女性の遺族が起こした裁判で、東京地方裁判所は加害者に4700万円の賠償を命じました。弁護士によると、ここ数年、自転車事故で高額な賠償を命じるケースが相次いでいるということです。 平成22年に東京・大田区の交差点で横断歩道を渡っていた75歳の女性が自転車にはねられ、5日後に死亡する事故があり、女性の遺族が、自転車に乗っていた男性の加害者を訴えていました。 判決で、東京地方裁判所の三木素子裁判長は「自転車が赤信号を無視して交差点に進入しようとしたことが事故の原因で、女性は道路に頭を打ち、死亡につながった」と指摘して、合わせて4700万円余りの賠償を命じました。 女性の長男の東光宏さんは「自転車の事故は軽く扱われがちだが、判決は重大な自動車事故と同じ扱いをしてくれた。この判決がほかの遺族にも力になってほしい」と話しました。 交通事故の賠償について詳しい加茂隆