今になって振り返ると、歌謡界「激動の80年代」の幕開けを告げた「衝撃の1曲」だったと思います。 発売は1979年10月ですが、人気に火がついたのはその年末辺りから。 年をまたいで1980年に入るまで、1位の座をキープしました。 三洋電機テレビのCMソングとして流れていた曲に、それまでのはやり歌では耳にしたことのないようなテイストを感じ取りました。 歌手名:久保田早紀。 まったく聞いたことのない名前でした。 それもそのはず、これが彼女のデビュー曲だったのです。 この曲の原題は「白い朝」でした。 デビュー曲の候補として、後にこのシングル盤のB面に収録された「夢飛行」と、次のシングルとなった「25時」の3曲が挙がった中、スポンサーの意向で「白い朝」に決定。 そして同時に、プロデューサーの判断で、タイトルが「異邦人」に変更されたのです。 タイトルが「白い朝」のままだったら、これほどまでに話題を呼ば