ベン・フロストは、激情の人であり理知の人である。彼の腕には黄金律のタトゥーがある。ムダのない完璧なものを愛するということだろうけれども、その愛し方にはどこか理屈におさまらない過剰さが感じられる。ベン・フロストは矛盾の人でもある。 しかしその矛盾はいつしか円になって膨大なエネルギーを生む。 オーストラリアの実験的音響レーベル〈ルーム・40〉より2003年にデビュー・アルバムをリリースし、その後アイスランドに移住、エレクトロニカあるいはポスト・クラシカルの文脈においてアルバムを重ねてきたプロデューサー、ベン・フロスト。近年では映画のサントラやバレエなどの舞踏のための音楽などを手掛けることが増える一方で、大きく注目を浴びたティム・ヘッカーの『レイヴデス1972』(2011)、『ヴァージンズ』(2013)にエンジニアとして参加するなど、その力量の幅を示してきた。 アルバム・リリースについても、20
INDOPEPSYCHICS / INFINITE IN ALL DIRECTIONS 【Track List】 1. OR403 / 2. J_o_j(未発表曲) / 3. Escape / 4. Rand~ / 5. OPS ReEdit(未発表曲) / 6. Gemini IV/V Space Nova! / 7. 5_24 / 8. Knocking / 9. Praise Due (INDOPEPSYCHICS Remix) / 10. Phasor~ / 11. The Absolution (INDOPEPSYCHICS Remix) ※アルバム購入者には、デジタル・ブックレットが同梱されます。 Comments 2002年に発表された2枚のアルバム『MECKISH』及び『LEIWAND』の収録曲に、未発表トラックを加えてDJ Kenseiがベスト・セレクトした今作。INDO
Home > Features > Interview > interview with Mike Paradinas 〈プラネット・ミュー〉のこの10年――マイケル・パラディナス、インタヴュー 昔からのファンに言わせれば、かつてマイケル・パラディナスの〈プラネット・ミュー〉は、エイフェックス・ツインの〈リフレックス〉の後を追って出てきたレーベルだった。が、ゼロ年代のなかばにその形勢は変わった。〈プラネット・ミュー〉はいまや、ダブステップ/グライム/ポスト・ダブステップにおける第一線のレーベルのみならず、シカゴのゲットー・ハウスの最新型、ジュークを発信するレーベルでもあり、まあ早い話、目が離せないレーベルのひとつである。 201O年の暮れにレーベルが発表したシカゴのジュークのコンピレーション・アルバム『バングス・アンド・ワークス』は日本でもずいぶん話題になったものだが、今年に入ってからも新
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