SFアニメの名作『宇宙戦艦ヤマト』の動力源として有名な「波動エンジン」。作中でははるか宇宙の彼方まで飛行できる夢のエンジンとして登場していたが、ついに先日、その「波動エンジン」の名を冠した新たなエネルギー変換デバイスが開発された。 開発者の一人である東海大学工学部動力機械工学科・長谷川真也助教は、「波動エンジン」の正体についてこう説明する。 「このたび私たちが開発したのは、正確には“熱音響機関”といって『宇宙戦艦ヤマト』のものとはちょっと違います(笑)。原理としては気体の振動、つまり波動を利用します。熱源によって音波を発生させ、その音波を利用して、電気エネルギーに効率良く変換させる装置です」 この原理の身近な例として、自然現象の雷鳴が挙げられる。「バリバリッ」という大きな音は、雷の放電によって熱(2万~3万℃)が発生し、空気を熱することによって生じる。高エネルギーで空間の限定された領域を加
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