ISO9001規格に関する国内の解説は、ほとんどすべてが認証審査に合格するために何をしなければならないかの説明であり、規格を組織に対する"要求"を定めたものとの考えで、誤訳を含む不適切な和訳を少なからず含むJIS9001条文の日本語に基づいて"要求"に対応する業務の形式を導き出している。 このような解釈、解説は、審査合格への早道を求める組織にとっては好都合だが、結果として誰もが効用を実感できない規格取り組みの現状を生み出している。 ISO9001は、1980年代に品質で世界を席巻した日本製造業の経営管理(マネジメント)を下敷きに世界の企業の成功体験を反映した論理の体系である。 規格は組織を発展に導く効果的な経営管理(マネジメント)たるに必要な条件を示している。このページでは、規格が経営管理の実務を規定しているとする”実務の視点”から、規格の論理に立脚した規格解釈を展開する。 詳しく