多摩川水害(たまがわすいがい)は、多摩川流域で起こった水害の総称である。 山梨県・東京都・神奈川県の境を流れる多摩川では、たびたび水害が起きていた。1974年(昭和49年)9月1日(日曜日)に狛江市で発生した水害では、多摩川左岸の民家が流出し、国の対応をめぐり長年にわたり裁判で争われた。以下、主にこの水害について記述する。 座標: 北緯35度37分24.25秒 東経139度34分34.55秒 / 北緯35.6234028度 東経139.5762639度 当時中心気圧960hPa、最大風速40mの大型台風16号が関東地方に接近し、雨雲が停滞、1974年8月31日ごろから豪雨が断続的に続き多摩川は増水を続けた[1]。壊滅的な被害を受けた狛江市周辺では9月1日に水位は警戒水位を越え、水は堤防天端まで達した。18時00分には市より避難命令が発令され、周辺住民は狛江第六小学校や狛江第二中学校に避