大正・昭和を代表する美食家・陶芸家として有名な北大路魯山人。現在、彼が提唱する“美味しい納豆の練り方"を手軽に再現できる商品が大手玩具メーカーより発売され、注目を浴びています。今回クックパッド編集部では、魯山人自身と話題の納豆について、いろいろと調べてみました。 魯山人は、1883(明治16)年に京都の上賀茂神社の社家に生まれました。ただ、母親の不貞の子どもであったために、生まれてすぐに養子に出され、養家を転々とする不遇な幼少期を送ります。20歳になると上京し、書家・岡本可亭(画家・岡本太郎の祖父)の内弟子となり、その後独立。書家・篆刻家として、全国流浪の旅を始めます。この頃、才能を認められた魯山人は富裕な商家や旅館主の食客となり、後の活動の糧となる料理や器についての知識を蓄えていきます。 1919(大正8)年、古美術品や骨董を扱う「大雅堂美術店」を東京・京橋に開店します。店の経営のかたわ