公共図書館の指定管理者最大手企業である「図書館流通センター」(TRC)が、10月に「TSUTAYA図書館」としてリニューアルオープンした神奈川県の海老名市立中央図書館で、共同事業体であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との協力関係を解消すると報じられた問題で、海老名市は近く会見を開くことになった。報道を受けて、ネットでは不安の声が上がっており、市長選と市議選を11月に控えた海老名市では一連の問題収束を図るとみられる。 海老名市立中央図書館は、スターバックスや蔦屋書店が入った佐賀県の武雄市図書館に次ぐ第二の「TSUTAYA図書館」として開館したばかり。しかし、9月の市議会でCCCによる選書リストが明らかになり、古い雑誌などが入っていたことや、通常の図書館で多用されている分類を使わずに行った独自分類が使いづらいことなど、CCCの図書館運営に批判が集まっている。愛知県小牧市でもCCC
――蔵書については、収蔵雑誌が大幅に削減されているという問題があります。 雑誌の収蔵で重要なのは、バックナンバーがあること。雑誌によっては、永久保存しなければならないタイトルもあり、軽々に中断してはならない。確かに中央の収蔵誌数は148誌から50誌に急減した。中央の改修休館中に、TRCが運営する有馬は収蔵誌数を増やしたが、中央の現状を踏まえ、今後も現在の収蔵誌数を維持するつもりだ(注・CCCは『週刊東洋経済』における増田宗昭社長へのインタビューでこの問題の指摘を受け、雑誌の収蔵数を再拡大する方針を示している)。 雑誌以外にも武雄では重要な郷土資料が廃棄されたとの情報があった。真偽は不明だが、TRCとしては警戒感を抱き、絶対に廃棄されてはまずい重要な郷土資料を有馬で引き取ることにした。CCCからは「郷土資料は大量には中央館に置けない。ぜひ有馬で運用して下さい」と快諾された。 ほかにも小学生向
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