東京電力が米国産の天然ガス「シェールガス」を輸入するため、複数の米エネルギー関連企業と交渉に入ったことがわかった。 実現すれば、現在使っている液化天然ガス(LNG)の半額程度で調達できる見込みだ。燃料費の圧縮により、電気料金の抑制につながる可能性もある。2016年にも、東電の11年のLNG輸入量の約1割にあたる年240万トンの調達を目指す。 東電は米ルイジアナ州でシェールガス開発計画を手がける「シェニエール」「センプラ」などと交渉に入った。 東電の11年度のLNGの輸入量は前年度比15%増の約2400万トン、購入費は45%増の約1兆5000億円に達した。原子力発電所が停止し、火力発電に頼っているためだ。