◇16年度 24ポイントのアップ 警察庁は25日、2016年度に全国の警察が裁判員裁判対象事件(3194件)の取り調べで全過程を録音録画(可視化)したのは全体の73%に当たる2324件だったと発表した。前年度の49%から24ポイント、アップした。刑事訴訟法が改正され、裁判員裁判事件は19年6月までに全過程で可視化するよう義務付けられた。警察幹部は「実施率をさらに高めたい」と話している。 警察庁によると、対象事件のうち、1回でも可視化が行われたのは3028件で95%(前年度91%)を占めた。実施件数は3万9609件で、1事件あたり13.1件(同12回)だった。 また、警察庁は昨年10月以降、「指定暴力団員に係る事件」など四つのケースについて可視化する必要のない「例外」と規定しており、それぞれの件数を初めて集計した。 それによると、昨年10月~今年3月の対象事件(1432件)のうち可視