私たちの目は多くても二つしかついていない。そのため、主観で語られる出来事というのはどうも散文的になりがちである。ニュースや新聞の記事の場合は、多数の人物や事象から情報を取得し、方向性の定まったレンズによってそれらを整理・編集する。非常にわかりやすい。何を書きたいかわからなくなってきた。 昨日は雨の中、車に乗って会社を後にした。道路は平常よりもずっと混んでおり、私たちはありふれた会話をかわしながら時間を潰していた。途中で本線から脇道へそれたが、だいたい元のところへ戻った。あたりは暗くなった。時折、浸水している箇所を通行したが、なんとか通ることができた。スプラッシュマウンテンみたいだった。ふと、目線を横にずらすと、真っ黒な川が高い水位で流れているのが見て取れた。少しだけ心臓がはやく動いた。それからしばらく走ってやっと家の前に着いた。通常より二時間くらい長い道のりだった。お礼を言って車から降りた

