川崎市の武蔵小杉駅で2014年1月、連絡通路の上りエスカレーターが逆走し、11人が重軽傷を負った事故で、国土交通省の昇降機等事故調査部会は9日、「整備不良などが原因でエスカレーターを動かすチェーンが破断した可能性がある」などとする調査報告書を公表した。 同部会は、チェーンの伸びやたるみについての検査基準を見直すよう国交省に求めた。 事故が起きたのは、東急東横線とJR南武線を結ぶ通路にあるエスカレーター。報告書によると、1996年の設置から事故までの約18年間、エスカレーターを動かすチェーンは一度も交換されず、経年劣化が起きていたという。 事故の約10か月前、保守点検会社・三菱電機ビルテクノサービスの社内基準を超えるたるみが確認され、事故5日前にはエスカレーターが非常停止。駆けつけた同社の点検員はチェーンの緩みに気づいたものの、手元に工具がなかったため調整を行わなかった。
【パリ=福田麻衣】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は6日午前(日本時間6日午後)、ユネスコ本部で馳文部科学相と会談し、世界記憶遺産の登録手続きの見直しに入ったことを明らかにした。 日本政府は、公正中立な登録手続きの実現に向け、引き続きユネスコ側に働きかける方針だ。 世界記憶遺産を巡っては、日本政府が事前に懸念を示していたにもかかわらず、中国が申請した「南京大虐殺の文書」が10月に登録された。馳氏は会談で、登録手続きについて「透明性、中立性、公平、公開のある制度にしていくべきだ」と述べた。ボコバ氏は「(登録手続きには)透明性が欠如している。制度の改善に向けて事務局内で検討を始めている」と語った。
捕獲した猫を捨てたとして、三重県警四日市北署は同県川越町の男性職員2人を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで津地検四日市支部に書類送検した。 送検は21日付。同署によると、2人は昨年10~11月、排せつ物に関する苦情を受けて捕まえたり引き取ったりした猫3匹を同県四日市市山村町の山林に捨てた疑い。 町環境交通課の説明では、従来、捕獲後は県桑名保健所に引き渡していたが、職員らが「殺処分されるのはかわいそう」として山林に放すことを決めたという。同課は「周辺は野良猫がいて、生きていけると思った。よかれと思ってやったが、法律の理解が不足していた」としている。昨年12月以降捕獲はやめたという。県健康福祉部によると、県内では昨年度2978匹の猫が殺処分された。猫を捕獲しているとの情報を得た動物愛護団体のNPO法人「グリーンNet」(三重県鈴鹿市)が今年5月に告発、同署が捜査していた。動物愛護法は、猫などを遺棄
佐賀県みやき町立中原中で、50歳代の男性教諭が授業中に2年男子生徒を注意しようと投げつけた椅子が、近くの女子生徒に当たり、けがを負わせていたことが25日、わかった。 町教委は教諭と校長を口頭で厳重注意した。 町教委によると、男性教諭は22日午後1時40分頃、担任するクラスで授業中、ふざけあっていた男子生徒2人を注意しようと、教壇にあった椅子を近くから投げつけた。椅子は机にぶつかって跳ね返り、隣の女子生徒の右腕に当たった。女子生徒は軽い打撲。 校長らに対し、教諭は「注意するつもりで机と机の間の通路に投げたつもりだった」と釈明したという。 校長と教諭は22日に女子生徒と母親に謝罪。女子生徒は翌日以降も登校している。
読売新聞社の読書に関する全国世論調査(面接方式)で、スマートフォンを使う時間が長くなるほど、読書時間が減ったと答える人の割合が高くなる傾向がわかった。 スマホを通話以外のメールやインターネット、ゲームなどで使っていると答えた人(全体の28%)に、スマホを使うようになって読書時間が変わったかどうかを聞いたところ、「変わらない」が70%で最も多く、「減った」が17%、「増えた」が4%。「本を読まない」は8%だった。 スマホを使う時間別にみると、1日平均30分未満の人では読書時間が「減った」人は10%だったが、30分~1時間未満では14%、1時間以上では27%となった。 また、直近の1か月間に1冊も本を読まなかった人は全体の53%(昨年51%)で、2009年調査から5年連続で半数を超えた。本を読まなかった人に理由を複数回答で聞くと、「時間がなかったから」が44%で最も多かった。この1年間に図書館
内閣府は19日、臓器移植に関し、臓器提供対象者が脳死になった場合の対応を事前に意思表示していない場合、家族として提供を「承諾しない」と答えた人が約半数に上ったとする「臓器移植に関する世論調査」結果を発表した。 臓器提供については、改正臓器移植法が2010年に施行され、提供対象者の意思確認ができなくても、家族の承諾があれば可能になった。調査では、本人が意思表示していなくても臓器提供を「承諾する」か「たぶん承諾する」と答えた人は計38・6%にとどまり、「承諾しない」か「たぶん承諾しない」と答えた人が計49・5%だった。 本人が臓器提供について意思を示していた場合は、家族として「尊重する」か「たぶん尊重する」と回答した人は計87・0%に上り、施行前の08年調査より5・5ポイント増えた。 調査は今年8、9月に成人男女3000人を対象に行い、回収率は61・8%だった。
7月の参院選で解禁され、その後は地方選にも広がったネット選挙。 ツイッターで選挙戦の様子をつぶやいたり、ホームページ上で動画を公開してみたりと、各陣営の手探りが続いている。 10日告示された宮城県知事選でも、各陣営はネット上での呼びかけを強めている。13日には候補者がネット番組に生出演し、視聴者の質問に答えた。それでも、今月6日の長野県安曇野市議選(定数25)で初当選した増田望三郎さん(44)は「地方選はネットだけで勝てるほど甘くはない」と語る。 増田さんはネットを駆使して当選した参院議員との対談を配信するなどネット選挙に力を入れたが、選挙戦では顔なじみの「子育て仲間」らがフル稼働。ビラ配りなどで協力してくれた結果、1967票を集めて29人中9位で当選。増田さんは「地元の支援者のおかげ」と語る。 9月1日の山形県村山市長選で初当選した志布隆夫さん(63)は、ツイッターで街頭演説の報告などを
みかんを加えた餌で育ち、「魚臭くない」と人気を集める「みかんぶり」(広島市南区の「くら寿司東雲店」で)=近藤誠撮影 餌に果物を加えて育てる「フルーツ魚」の養殖が各地に広がっている。 魚特有の臭みを抑え、食べやすさをアピールする狙いだ。背景には、若い世代を中心にした、魚食離れがある。 回転ずしチェーン「無添くら寿司(ずし)は、愛媛県産「みかんブリ」を使った握りを出す。「みかん味のぶり!」の紙札を添え、広島東雲店(広島市南区)では1日80~100皿売れる。より食べやすいとされてきたハマチを上回る。チェーンの運営会社によると、「臭みがなく、風味がさわやか」と好評だという。 愛媛県が、特産のみかんジュースの搾りかすを使って研究を始めたのが2009年。昨年、宇和島市の水産加工会社「宇和島プロジェクト」が出荷を始め、大手スーパーや外食チェーンから引き合いがあるという。 フルーツ魚は、稚魚の頃は通常の餌
サポート切れのXPを使い続けることは「ヘルメットなしでバイクに乗る」と例えられるほど、サイバー攻撃の危険は高まるが、自治体の更新作業は遅れている。専門家は「住民情報を扱う自治体は、セキュリティー対策を講じる責任がある」と指摘している。 ◆「たぶん大丈夫」 三重県四日市市の公用パソコンは約4000台。このうち、XPの後継ソフト「7」はわずか0・5%の20台。残りはXPのままだ。 更新のための予算約6億円は来年度予算で確保できる見込みだが、導入が始まるのは来年8月から。戸籍や住民票を扱う業務システムがXP専用で、システム交換が終わらないためだ。5か月近く、危険な状態が続くが、IT推進課職員は「サイバー攻撃はめったにあるものじゃないし、別に不安はない」とあっけらかんと話す。 知識不足から移行が遅れるケースもある。「本当にサポートが終わってしまうなんて、今年4月まで知らなかった」と嘆くのは、町の公
1日午前11時30分頃、横浜市緑区中山町のJR横浜線鴨居―中山駅間の川和踏切で、線路上に倒れていた同区の男性(74)を助けようと踏切内に入った同区台村町、会社員村田奈津恵さん(40)が、下り普通電車にひかれ、死亡した。 男性は鎖骨骨折などの重傷だが命に別条はないという。 男性が線路上に倒れていた経緯を含め、緑署が事故の状況を調べている。 発表によると、現場は警報機と遮断機のある幅約10・8メートルの踏切。 村田さんは父親の恵弘さん(67)が運転する乗用車の助手席に乗り、踏切前で電車の通過を待っていたが、線路に倒れていた男性に気づいて車を降り、遮断機の下りた踏切内に入ったという。男性はレールの内側に倒れており、その上を電車が通過したとみられる。 踏切は中山駅の南東約250メートル。周囲に商店や住宅が立ち並び、交通量は多い。 JR東日本横浜支社によると、この事故で同線は上下線10本が運休、14
私立浜松日体高校(静岡県浜松市東区、松田清孝校長)の男子バレーボール部監督の男性教諭(41)が15日、男子部員の頬をたたく体罰をしていた問題で、同校は17日、教諭が2012年5月にも当時3年の男子部員1人を平手打ちしていたことを明かした。 文部科学省が実施した体罰の実態調査を受け、教諭が今年2月に申告していた。 塩沢敏隆教頭によると、体罰は、12年5月の連休中、遠征先の大阪府内の高校体育館で行われた。 また、今月11日のバレー部の練習中には教諭が体育館の壁を複数回、プラスチック製バットでたたく様子も確認されており、教諭は「生徒はたたけないので、やり場のないときに気持ちを抑えるためにやった」と認め、過去にも数回、同様の行為を行っていたと説明したという。 同校は17日、全校生徒に事実関係を報告。同日夜にはバレー部員の保護者に経緯を説明し、謝罪した。塩沢教頭によると、参加した35人の保護者の大半
8月末に福岡市で行方不明になっていた仙台市太白区、会社員沖野龍さん(25)が5日、徒歩などで帰宅した。 福岡市からは約1400キロ。11日かけて戻って来た沖野さんは「福岡市内の路上で財布も携帯電話も奪われた時は焦ったけど、帰宅できてよかった」と話している。 沖野さんによると、8月25日に飛行機に乗り遅れた後、携帯電話の電池が切れた。福岡市内で夜を過ごすため、インターネットカフェを探していた。午後10時頃、路上で男5人くらいに「財布と携帯電話を渡せ」と脅され、財布と携帯電話を置いて隙を見て逃げた。 その後、野宿をしながら仙台に向かった。「靴の中に隠し持っていた2000円で、食パンや水を購入し、飢えをしのいだ」という。 9月5日午後7時過ぎに、母親の敏枝さん(46)の経営する岩沼市のスナックに帰ってきた。その後、敏枝さんが仙台南署に連絡した。沖野さんは「まさかこんな大騒ぎになっているとは。皆様
3日午前7時50分頃、千葉県船橋市大穴北の路上で、登校中だった市立中学2年の女子生徒(14)が、道ばたに立っていた男に、ポニーテールで結んだ髪を約7センチ切られた。 男はそのまま逃走した。船橋東署は暴行事件として調べている。 発表によると、生徒が男の横を通り過ぎた後、ハサミで何かを切ったような音に気づき、振り向くと自分の髪の毛が落ちていたという。男は20~40歳くらい。身長約1メートル70で、白の半袖シャツに短パン姿で、黒のサングラスをかけていたという。生徒が父親と一緒に同署に被害を届け出た。
愛知県幸田町坂崎、農業斎藤茂晴さん(54)が自分の水田で珍しい青色のアマガエルを見つけ、23日、町役場に届けた。 このアマガエルは22日午後、斎藤さんがコンバインで稲刈りをして、稲穂の間から飛び出したのに気づき、捕まえたという。斎藤さんは、「青いザリガニは見たことがあるが、こんな色のカエルは初めて。そばに神社があり、神さまの仕えのカエルかな」と驚いている。 東山動植物園(名古屋市)の話では、黄色の色素が足りない遺伝子を持ったニホンアマガエルではないかという。
【北京=牧野田亨】北京の日本大使館によると、2008年1月に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国河北省石家荘市の中級人民法院(地裁に相当)は26日、危険物質投入罪で起訴された「天洋食品」の元臨時従業員・呂月庭被告(39)の初公判を30日午前に開くと発表した。 中国刑法では同罪は10年以上の懲役、無期懲役、あるいは死刑と規定している。 事件では、日本に輸入されたギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族10人が一時意識不明の重体に陥るなどし、ギョーザから有機リン系殺虫剤のメタミドホスが検出された。中国の捜査当局は10年3月に呂被告を逮捕。中国側発表によると、賃金待遇や同僚への不満などから、腹いせに殺虫剤を混入させた。 呂被告は同年8月に起訴されたが、初公判が開かれずにいた。同年9月に沖縄県・尖閣諸島の日本領海で発生した中国漁船衝突事件をきっかけに日中関係が急激に悪化したため、「判決が中国社
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