1993年6月21日、THE BOOMの「島唄(オリジナル・ヴァージョン)」が全国発売となり、150万枚以上を売り上げる大ヒット!その年の大晦日の紅白歌合戦に出場、「レコード大賞」でも「ベストソング賞」を受賞しました。 そんな大ヒット曲の「島唄」ですが、その歌詞には哀しい想いを込めた意味があったのです。 2005年、朝日新聞に「宮沢和史の旅する音楽」というシリーズが連載され、「島唄」の創作秘話が語られています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (宮沢和史の旅する音楽:その1)たった一人のために 「島唄(しまうた)」は、本当はたった一人のおばあさんに聴いてもらいたくて作った歌だ。 91年冬、沖縄音楽にのめり込んでいたぼくは、沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」を初めて訪れた。そこで「ひめゆり学徒隊」の生き残りのおばあさんに出会い、本土決戦を引き延ばすための「捨て石」とされた激しい沖縄地