※この記事には性犯罪に関する描写があります。性暴力被害を受けた経験のある方はフラッシュバックを起こす恐れがありますので、思い当たる場合は記事を閉じるか、信頼できる誰かがそばにいる、すぐにフォローを受けられる環境で読んでください。 私は、都内の病院で勤務する看護師です。 2017年7月、当時24歳の私は、知人の40代の男性医師から性暴力の被害を受け、弁護士に相談し民事訴訟を起こしました。 この2年間、私は被害によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)、加害者側から届く脅迫まがいの文面に対する恐怖、直接的な暴力で報復されるかもしれないという不安にまみれた、ひと時も心の落ち着くことの無い日々を送ってきました。 そして先日、東京地方裁判所に出廷し、証人尋問を終えました。 この先では、今回私が受けた被害について、当事者として感じる司法制度の課題と、被害者心理について検討します。 事件の概要2017年7