■ずっと引っかかっていた問い−「学び」とは?- 11月の某日、「あなたのやりたい『大人の教養大学』(社会人が歴史的名著にふれる対話型プログラム)は、ここ5年はもつかもしれないけれど、30年やるならモデルとして古くはないだろうか。もっと何も考えずに楽しめるものが流行っている」とアドバイスをいただいた。 確かにそう。例えば今、漫画を読みながら専門知識を知らぬうちに得たり、アプリやゲームを介して多彩な学問に触れたりと、「遊びながら学ぶ」機会が増えている。ビジネス書の半分は向こう5〜10年で、テキストベースではなく、漫画ベースになるだろうなんて説もある。 これはUI/UXの快適さが追求され、サービス利用上の動線が極めて大事になってきているのが一因だと思う。使用者のインサイトを見出し、いかにストレスなく問題を解決できるか。アプリケーション百花繚乱の戦国時代に、人様の可処分時間を奪うにはストレスNG。