先日『30分じゃ伝えきれない初音ミク』なるラジオ番組のプロデュースを担当しました。 僕にとって『初音ミク』は、長らく「DTMで鳴らす楽器のひとつ」という、趣味でのお付き合いに過ぎなかったのですが、この番組を制作するに至った経緯を書いておきます。 ボカロで仕事2013年のことですが、名古屋のラジオ局5社で、10代にラジオを聴かせようとするキャンペーンがありました。 業界にとって「若者のラジオ離れ」は長年の課題でしたが、ハッキリ言えば、ラジオの方が若者から離れた編成を良しとした末の惨状なので、即効性のある解決策は見つかりませんでした。 ひとまず僕がいた広報グループでは、男女のキャラクターを作り、ポッドキャスト向けにラジオドラマを10本ほど制作しました。当時話題になっていた「ゆるキャラ」で、課題に向き合おうというわけです。 それでキャラクターの声も話題の「ボカロ」を使おうというハナシになり、渋谷