「結局人間の声がいいってことでしょ」これ、たまに言われる。人によってもちろん意見は違うんだが、私個人としてはそうではない。 普通に考えて、人間の声がいいって思ってる人はわざわざ人間っぽい歌声合成ソフトの歌なんか聞かずに直で人間の歌聞きに行くわい。逆に機械っぽい機械の声が好きな人はVOCALOIDとかに行くんだろう。 じゃあAIシンガーが好きな人は誰なのか。 一つは「新技術好き」。新しい技術が出たらそれを追わずにはいられない人たち。この人たちはたぶんVOCALOID出たときにはVOCALOIDに熱を上げてたと思う。 もう一つは「技巧好き」。これは「機械なのにここまでできるの!?」ってところに感動する人たち。この人たちはMitchie Mさんの動画を見て「調声技術意味わからんwww」って言ってるし、4オクターブの音域を持つ人間の歌手を見て「喉どうなってんだよwww」って言ってるし、YOASOB
先日、東北イタコの話声データベースが公開されましたね。東北イタコはこの前も歌唱DBがリリースされるなど、研究用素材の提供に余念がありません。 前回の歌唱DBはその名の通り歌声WAVEを集めたものでしたが、今回のデータベースは「マルチモーダルDB」という名前がついています。単なる話声DBではないんですね。 おそらく多くの人は「マルチモーダル」という言葉を知らないと思いますので、今回はリリースされたDBの特徴や使い道について、DB構築に携わった九州工業大学の齊藤剛史先生に訊いてみました。 DBに含まれるのは大まかに分けて以上の4種のデータです。 話声.wavは、声優さんの話声を収録した音声(約1GB)です。 音声ラベル.labは「X秒からY秒までが音素[k]、Y秒からZ秒までが音素[a]」といった発声タイミングを記録したデータです。 この2種類だけならシンプルな話声DBになります。マルチモーダ
2020年から歌声合成ソフト界隈ではAIシンガーがそこそこ流行ってるじゃないですか。ベタ打ちでも上手に歌うしかなり人間っぽいと。 私もAIシンガー好きでよくカバー動画を上げるんですけど「これはどうやっても勝てねーなー」ってなる歌声合成ソフト動画っていっぱいあるんですよね。今回はそれを紹介します。これだけじゃないんだよ。 人間っぽさで勝てない 勝てる要素がない。UTAUの名調声師「清水寺」さんによるUTAU音源「Number Bronze」を使ったカバー。私はAIの力で底上げしてるけど、清水寺さんはおのれの手腕でこれ作ってるもんね。 もうちょっと細かく見てみましょう。AIシンガーは何も手を加えない状態の人っぽさがそこそこ高めですね。ただ、声質はだいたい一本調子。対してUTAU名調声動画はエッジボイスや息漏れなどの装飾音、声質の差し替えやささやき声などの細かな息遣いを出すのが特徴。ディテールが
人間っぽさが天元突破しているUTAU音源「闇音レンリ」は、SynthV(初期無料版)が出たときにSynthV音源としてもリリースされてるんですよね。しかも表情音源がちょっと乗ってたりして充実してた。 ただ、SynthV Proが出てからは製品化の音沙汰とかは特になくここまで来てました。 で、今日「SynthV Pro版の闇音レンリ出すよ」って告知が来ました。やったね。 pic.twitter.com/9EPayi2mSG — volor official (@OfficialVolor) June 17, 2021
AIシンガーきりたん(NEUTRINO)をメインボーカルに採用した曲が、太鼓の達人で遊べるようになりました。 【お知らせ】 2021/3/6(土)から、太鼓の達人 ニジイロVer.(2020年3月Ver.)でナムコオリジナル「1・2・さんしのでドンドカッカッ! / AIきりたん feat.ユーキヒロセ」が遊べるドーン♪おたのしみに!https://t.co/DHsVq9eZDy#taiko765 — 【公式】太鼓の達人 ゲームセンター版 (@taiko_team) March 5, 2021 作曲はユーキヒロセさん。i☆Risの曲を書いてたりするプロです。AIシンガーきりたんオリジナルもニコ動にある。 太鼓の達人の楽曲募集で選ばれた1曲ですね。
AI歌声合成ソフト「NEUTRINO」とAIシンガーきりたんが登場して1年がたちました。その歌声を初めて聞いたときの感覚、皆さん覚えてますか? 私は覚えてません。 今日は1周年を記念して、ここまでの1年間を振り返ってみます。 NEUTRINO登場前夜デモ音声公開NEUTRINOは謎のエンジニアSHACHIさんが開発したAI歌声合成ソフトです。楽譜を入力すると人間っぽい歌声を出力するシンプルなシステムですね。 発端はこのツイート 東北きりたん歌唱データベース(https://t.co/DCCwktKmit)を用いて歌声合成器を作ってみました。https://t.co/oJCCRstGDK 楽譜(歌詞とメロディー)を入力し音声を合成する方式になります。 合成器の学習にはデータベースのNo.01~No.20の20曲(約25分)を用いています。 — SHACHI_NEUTRINO (@SHACHI
去年から急激にはやり出した一般クリエイター向けAI歌声合成ソフト。歌声合成ソフト界隈のネタなのは確かだが、声豚界隈のネタでもあるのだ。 でも現状、歌声合成ソフトLoversは普通に知っているけど声優LoversはAIシンガーとかあんまり知らないだろう。 もし知ってもらえたら(AI歌声合成ソフトクラウドファンディングの成功率が高くなりそうだから)いいなーって思うので、「AIシンガーになった声優さん」をまとめてみた。 楽譜を渡すと中の人っぽい歌声を返すAI系ソフトウェアと「AI歌声合成ソフト」と(私は)呼んでいる。AIシンガーはAI歌声合成ソフトキャラを主体にしたときの呼び方。 要するに、「推し声優AIシンガーを持ってたら推し声優に好きな歌を歌わせられて幸せ」なのだ。 既出組茜屋日海夏厳密には「東北きりたん」の演技をしている茜屋日海夏さんのAIシンガーがある。歌わせて動画を出すと、いろんな人に
案外重要なのが完全一致検索ですね。YouTubeや類似動画を出してくれるので見る動画を増やすのにはいいが、ノイズが多くなりがち。そこらへんは好みと使い方の問題なので、どちらがいいかとかではない。 ※ニコ動の検索は厳密には完全一致検索ではないらしい カテゴリ、タグ検索ニコ動の最大の特徴は多分「タグ検索」ですよね。動画の上にあるタグをクリックすると、同じタグが付いた動画を一覧できる。 YouTubeにも一応これに近い機能があります。ハッシュタグですね。 動画投稿時に青文字リンクのハッシュタグが設定できるようになっています。クリックすると類似動画を検索できる。 ただ、どちらかというと「関連動画に表示されやすくする機能」であって検索用機能ではないところがあるので、これでタグ検索はあまりできない。 そもそも、YouTubeにハッシュタグ付きで動画を上げているボカロ民があんまりいないので、機能が働いて
そりゃまぁ荒れるよね。 TOKYO6 ENTERTAINMENT(以下TOKYO6さん)は5月末に「VOICEROIDトーク音源『小春六花』作ります」ということでクラウドファンディングを始めた。目標金額の700万円は開始15分で達成し、最終的に3200万円が集まった。 資金が集まりすぎたので、追加でSynthesizer V用ソング音源も作ることになったんですね。 で、10月30日。「小春六花のCeVIO AIトーク音源を作ります」と発表された。 支援者さんの反応をざっくりまとめると「話が違うぞ」と、そういう話です。CeVIOがダメとかじゃない(そういう人もいるだろうけど)。 時系列を整理※生放送や発表文ベースなので、厳密にこの順番だったかどうかは保証しきれない。多分あってると思う。 1.VOICEROID化目指してクラウドファンディング開始 2.15分で達成。その後もどんどん追加ゴールを
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