『あの時』から、もう数日が経つ。後悔先に立たずという諺があるが、僕は今でもその言葉を重く噛み締めている。 4月8日、突如公式ツイッターで発表されたヒトリエのwowaka(Vo.Gt)の訃報は、日本列島を駆け巡った。 ひとたび彼の名前をツイッター上で検索してみると、それは酷い有様だった。ヒトリエのライブに足を運ぶ現在進行形のファンのみならず、ボカロP時代を知るファンや、彼の作る楽曲群を愛したリスナーたちの悲痛な叫びが、それぞれの140文字の中にぐしゃぐしゃに書き殴られていた。 wowakaは2010年代のボカロシーンを牽引してきた第一人者。その後は自身がフロントマンを務めるバンド『ヒトリエ』を結成し、唯一無二のサウンドでもってロックシーンも盛り上げてきた。そんな数々の功績を残した彼が31歳の若さでこの世を去るのは、あまりにも残酷だ。 正直に言えば『メンバーの諸事情』との理由でヒトリエのツアー