国立国際医療研究センター感染症対策専門職・堀成美(なるみ) 夏休みシーズンに入りました。1年の中で児童生徒の皆さんから感染症についての問い合わせが最も増える時期です。テレビや新聞で話題になっている感染症に関心を持ったので調べている、と来られるのですが、将来、新しい病原体や治療薬開発などに関わる研究者、患者さんを支える医療者、問題を社会に伝えていくジャーナリストになる人もいるかもしれないと思い、答えに力が入ります。 感染症は、ニュースになっている時は社会の関心も高いのですが、対策が進んで問題が解決に向かい始めると、ニュースで取り上げられなくなって「その後どうなったのか」が伝わらなくなります。このため「もう問題ではなくなったのだ」と誤解されることもあります。対策の手を緩めると、再び流行して私たちの健康を脅かす感染症。備えの基本になる数字の意味も、説明すると「知らなかった」とよく言われます。 こ
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