前回で最終回を迎えた「Over the AI」ですが、番外編として、私がどうしても、どうしても、書きたかったコラムをお届けすることにしました。SFやアニメに登場するAI(人工知能)の実現性です。今回は、「シュタインズ・ゲート」や「BEATLESS」に登場するAIを取り上げ、エンジニアとして、それらの実現性を本気で検証してみました。
インスブルック大学などが開発した量子テレポーテーション装置は、転送後の光量子ビットを測定し、都合の良い事象のみを選び出す「条件付き」で転送成功が保証されていた。光量子ビットは、測定を行った時点で消滅する。成功判定の測定を実施した時点で量子ビットは失われるため、量子ビット自体を情報処理に使用することができなかった。古澤氏は、「われわれは、(インスブルック大学などが開発した量子テレポーテーション装置が)情報処理に使えないという点で、“量子テレポーテーションに成功した”とは言えないと考え、主張してきた」と語る。 またインスブルック大学などが開発した量子テレポーテーション手法は、量子ビットの転送効率が極めて低いという課題があるという。量子ビットを転送するために必要な量子エンタングルメント*2)の生成手法が、原理的に低い確率でしか動作しないとされる。古澤氏らは「最近の技術レベルを用いても100個の量
ターゲットはイラストレーター? 20インチのタブレット パナソニックは、2013 CES Internationalで、Windows 8ベースの20インチ4Kタブレット端末を披露した。果たして、20インチの大画面がタブレット端末に必要なのかという問題は、横に置いておこう。 同社は、イラストレーターや建築家も、タブレット端末のユーザーとしてみているようだ。 パナソニックが披露したタブレット端末のディスプレイは、解像度が3840×2560画素、アスペクト比が15:10。画素密度は230ppiになる。プロセッサは、動作周波数が1.8GHzのIntel「Core i5」で、Adobeの「Photoshop」を搭載している。付属の専用ペンを使えば、手書きをする感覚で滑らかに書くこともできるという。 同タブレット端末の重さは2.4kg。これは明らかに持ち運び用ではない。だが、約1cmという薄さは、多
テレビ業界に新たな脅威、挿し込むだけでテレビを“スマート化”するスティック:ビジネスニュース オピニオン(1/2 ページ) 薄型テレビに挿し込むだけで、そのテレビを“スマートテレビ化”することができる――。そんなスティック型の製品が登場している。テレビに新しい機能を安価に追加できるという手軽さがある反面、テレビメーカーに深刻な影響を与える可能性も否定できない。 最近、HDMIやUSBに対応する、サムドライブのようなスティック型の製品が次々に登場している。通常の薄型テレビに挿し込むと、そのテレビにストリーミングやスマートテレビのような機能を付加できるものだ。筆者は、このような製品が開発されたことに驚きを覚えた。こうした製品は新しく登場したばかりだが、中国のファブレス半導体企業の間で最近、注目を集めている。 マルチメディアプロセッサの設計を手掛ける中国の半導体企業の多くは既に、スティック型のス
“ムーアの法則の終えん”がささやかれて久しいが、IntelのシニアフェローであるMark Bohr氏は、「CMOSのスケーリング(微細化)は少なくとも10年以上は続く」と分析している。 やや誇大に扱われているムーアの法則とCMOSのスケーリングは終えんが近い――。半導体業界では何年も前からこのように言われてきた。スケーリングを今後も継続するには、技術的な障害や膨らみ続ける製造コストといった課題に取り組まなくてはならない。 だが、Intelのシニアフェローで、プロセス技術の第一人者でもあるMark Bohr氏は、2012年9月12日、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者向け会議「Intel Developer Form(IDF) 2012」(2012年9月11~13日)で、スケーリングが2020年代に入っても続くと考えていることを明らかにした。 Bohr氏は、「ムーアの法則
Twitter大嫌いな研究員が、覚悟を決めた日:「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論 ―番外編―(1/3 ページ) Twitterなる奇妙なコミュニケーション手段が登場した時、「こんな珍奇な通信手段、一刻も早く消えて無くなってしまえ!」と願ったものです。しかし間違っていたのは、私でした。 われわれエンジニアは、エンジニアである以上、どのような形であれ、いずれ国外に追い出される……。いかに立ち向かうか?→「『英語に愛されないエンジニア』」のための新行動論」 連載一覧 本連載の第2回「英語に愛されない者は何をしても愛されない、という出発点」の番外編をお届けします。 (エピソードその1)「逢ひみての 後の心にくらぶれば 昔はものを 思はざりけり ~権中納言敦忠~(あなたとお会いした後に比べると、昔は、なーんにも考えていなかったんだなーと思います―江端意訳―)」。 ご存じの通り、有名な百
“きれいな直流”が強み、菊水がEV用急速充電器市場に参入:TECHNO-FRONTIER 2012 電源設計 菊水電子工業は、電気自動車(EV)用急速充電器シリーズを披露した。同社にとってこの市場は新規参入になるが、「強みは、リップルが少ないきれいな直流電流を出力できること」だと主張する。 菊水電子工業は、「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」(2012年7月11~13日、東京ビッグサイト)で、電気自動車(EV)用急速充電器「Milla-Eシリーズ」を展示した(図1)。出力が50kWの「Milla-E50」と、40kWの「Milla-E40」、20kWの「Milla-E20」がある。このうち20kW出力の機種は、奥行きがわずか35cmのスリムタイプとなっている。 いずれの機種も、EV用急速充電システムの標準規格の1つである「CHAdeMO」に準拠する。バ
「海外で仕事をしたい」なんて一言も言っていない!:「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論(1)(1/3 ページ) われわれエンジニアは、エンジニアである以上、どのような形であれ、いずれ国外に追い出される……。いかに立ち向かうべきか!?→「『英語に愛されないエンジニア』」のための新行動論」 連載一覧 中学から高校、大学、そして社会人になっても、今なお、私たちは、「必死に勉強すれば、なんだってできるのだ。英語だって例外じゃない」と言われ続けています。確かに、日々の激務の中から時間を捻出して、英語を身につけた方はいらっしゃいます。現実に、私はそのような人に出会ったことがあります。そして、数多くの成功体験談が、インターネットに溢れ、書店に書籍として詰み上げられています。 しかし、そのような成功体験をしている人は驚くほど少ないように思います。私が出会った人の中でも数えるほどしかいません。その
OKIは、スマートコミュニティーやスマートメーター、スマートハウスのさまざまな機器を無線でつなぐマルチホップ通信システムを開発した。総務省が2012年7月に開放予定の新たな周波数帯域である920MHz帯に対応した通信システムで、広範囲で安定してデータを伝送できることが特徴だ。「920MHz帯を利用したマルチホップ通信システムの開発は国内初」(同社)という。 自律的に通信経路を構築 さまざまなセンサーを配置し、消費電力を最適化する仕組みを備えたスマートコミュニティーやスマートハウスを実現するには、消費電力値や電力制御信号といった情報を伝送するための通信インフラが必要になる(図1)。開発したマルチホップ通信システムは、このような用途に向けたものである。 一般に広く使われている2.4GHz帯の無線通信システムに比べ、電波到達性の高い920MHz帯を使うことで、安定したデータ伝送が見込める。消費電
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