恐ろしい話を聞いてしまった。あまりにも恐ろしい話なので迂闊には口に出来ないと思ったが、とはいえこういう話は穴を掘ってでもそのなかにぶちまけずにはいられないものなので、故事にならって書いておくことにする。つまりはここがその穴だ。そこから葦が生えて何か囁いたとしても、それは私の関知することではない。 トルコの作家オルハン・パムク氏の最近の日本滞在中のことだ。何社かの新聞社通信社を集めて記者会見をする機会があったとお考えいただきたい。パムク氏はちょっと前にノーベル賞を取った作家であり、もちろん集まった新聞記者たちも各社の選り抜きの文芸ジャーナリストである。で、そのうちの一人がこう質問した。 「あなたの本は日本じゃ全然売れてないんですが、御自分ではどうお考えですか」 いやはや。まさかあんたパムクにまで、次回作はロリロリ萌え萌えのライトノベルなので日本でもベストセラー間違いなしです、ちゃんと「体操」
![2008.5.17 - 日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41418cd71769360b6a72caa4657dabe0e43ddaa5/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Ftamanoir.air-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)