2014年2月27日、ゲント現代美術館(S.M.A.K.)創設者、ドクメンタ9のチーフキュレーターなどで知られるヤン・フートが、ゲント市内の病院で死去した。77歳。 フートは1936年ルーヴェン(ベルギー)生まれ。1986年にゲント市内の51の住宅を会場に開催した『友達の部屋[Chambres d’Amis]』展を企画。主催者やアーティスト、観客のみならず、会場となる部屋の提供者をはじめとするさまざまな人々が展覧会の作り手として参加する、当時自前の建物を持たなかったゲント現代美術館におけるもっとも重要な展覧会のひとつとして挙げられる。(なお、同展は2012年に同市内で行なわれた展覧会『TRACK』に併せ、ゲント現代美術館にてコレクション展示が行なわれている。)同時に美術館の外で展開するサイト・スペシフィックな展覧会の先駆的な例として言及される。 1975年にはベルギー初の現代美術を専門とす