頭上にフックのような突起があったとされている古代のサメ。このサメの仲間をはじめとするいくつかの小型のサメが、大絶滅を生き延びて恐竜の時代まで生息していたことが化石によって確認された。 Image courtesy Alain Beneteau 2013 古代の海にはさまざまな小型のサメの仲間が泳いでおり、中には頭上にツノのような器官を備えたものまでいたという。最新の研究で、これらのサメは従来考えられていたよりはるかに長く、約1億2000万年前頃まで生き延びていたことが明らかになった。多くの生物種が絶滅した時期にも、深海がシェルターの役割を果たしていたものと考えられる。 約2億5200万年前のペルム紀(二畳紀)末から三畳紀初期にかけて、地球上の海洋生物のおよそ90%が死に絶える大絶滅が起きた。 火山の噴火、海中の酸素の減少、深刻な気象変動などのさまざまな事態に見舞われたこの時期は、化石記録を