樹木希林(きき・きりん)/1943年、東京都生まれ。61年、文学座に入り、テレビドラマ「寺内貫太郎一家」などで一躍人気者に。近年は映画に軸を移し「わが母の記」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞。2008年、紫綬褒章、14年、旭日小綬章(撮影/石田かおる) 5年前に全身のがんであることを公表しながらも多くの映画、ドラマで活躍していた俳優の樹木希林(きき・きりん/本名は内田啓子)さんが9月15日、都内の自宅で亡くなっていたことわかった。享年75歳。夫はロックミュージシャンの内田裕也さん(78)で、長女は内田也哉子(42)さん、その夫は俳優の本木雅弘(52)さん。 樹木さんは8月13日に左大腿(だいたい)骨を骨折し入院したが、最期は家族に看取られながら自宅で息を引き取ったという。 樹木さんは昨年、自身の死生観についてAERA編集部に語っていた。その貴重なロングインタビューを再録する。 * *