県北を代表する老舗パン会社、一野辺(いちのべ)製パン(一戸町、一野辺克彦社長)が27日に盛岡地裁から破産開始決定を受けたことは、学校給食約1万6500食の行方にも波紋を広げた。同社は自社製品の販売だけでなく、盛岡以北9市町村からパンや米飯の委託加工を受け持つ。関係市町村は情報収集に追われ、突然の解雇を告げられた従業員からは不安の声が漏れた。同社は「社長が不在のためコメントできない」とするが、八戸市にも工場を持つだけに影響はさらに広がる可能性もある。 「明日の給食はどうなるのか」。緊急の対応を迫られたのは市町村教委だ。岩手日報社の取材によると、同社に給食用のパン加工を委託しているのは盛岡市(約6500食)、久慈市(約3170食)、八幡平市(約1860食)、洋野町(約1730食)、軽米町(約590食)、九戸村(約500食)。さらに一戸町(約950食)と岩手町(約900食)、葛巻町(約300食)
全国有数の葉タバコ産地の二戸市で、葉タバコの乾燥作業が最盛期を迎えている。 同市浄法寺町の農業三角(さんかく)健悦さん(38)の作業場では12日、作業員6人が葉タバコの幹から葉をもぎ取る「葉もぎ作業」を行った。収穫後、黄緑色から茶色に変わった葉を縄に縫い付け、本格的に乾燥させるため次々と天井につるした。 三角さんは「今年は長雨の影響でビニールハウスの換気調整に苦労したが、乾燥した葉の出来はいい」とほほ笑んだ。葉もぎ作業は10月上旬ごろまで続き、乾燥後来年1月ごろに出荷され、紙巻きたばこに加工される。 【写真=天井を覆うように干された葉タバコ。じっくりと熟成させながら乾燥させる=12日、二戸市浄法寺町】
1872(明治5)年創業の餅販売丸竹本舗、丸竹茶屋(いずれも玉置(たまおき)利夫社長)=盛岡市上ノ橋町=は今月末、後継者難を理由に閉店する。黒蜜ときな粉をかけた「あべ川餅」などを創業当時に考案し、昔ながらの味が市民らに親しまれる一方、近年は餅離れが進み、今後の経営を見据えた苦渋の決断。惜しまれながら145年の歴史に幕を下ろす。 6代目の玉置社長(93)は昨年、心身の衰えを感じ今年に入り体力が低下。後継ぎがない中、玉置社長を含む従業員12人全員が60歳以上で、新商品開発などが厳しくなっていた。1997年ごろをピークに、ホテルから赤飯受注が落ち込んだ影響も大きかった。 最初に店を構えた同市内丸と初代の大平竹松の名前を取って「丸竹」とのれんを掲げ、毎日きねつきで作るのし餅や赤飯などが親しまれてきた。 玉置社長によると、現在の店舗は明治以前の建築で55年に移った。閉店後は店舗を取り壊して駐車場にす
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